ファミリーハウスと
中川李枝子さん
山脇百合子さん
多くの名作絵本を世に送り出してこられた中川李枝子さんは、もともとファミリーハウスの長きにわたる支援者でした。山脇百合子さんはその妹さんで、中川さんが文を、山脇さんが絵を担当された作品は、世代を超えて読み継がれています。日本のみならず世界中で愛され続ける『ぐりとぐら』(福音館書店)シリーズもそのひとつです。
中川さんには、かねてよりたくさんの絵本をファミリーハウスに寄贈いただいていましたが、そのほかにも「私たちにできるボランティアはある?」とお聞きくださり、山脇さんにも中川さんを介してファミリーハウスの活動が伝わることになりました。そしてそれをきっかけに、2006年と2010年の二度にわたり、私たちのためにたくさんのイラストを描き下ろしてくださったのです。
2011年開設のうさぎさんのおうちでは「レミちゃんのへや」「ソラちゃんのへや」、2014年開設のかちどき橋のおうちでは「きゃべつのおへや」「たんぽぽのおへや」を、中川さんがそれぞれ命名してくださり、山脇さんがそれに合うイラストを描いてくださいました。
残念ながら山脇さんは、2022年にお亡くなりになりましたが、生前、「自分にできることで皆さんのお役に立てるのなら、こんなに嬉しいことはないのです」と語り、いつも応援してくださったことは、残してくださった素敵なイラストと共にずっと私たちの励みとなっています。